主夫のぽぽ(@carp0p0)です。
先日、こんな記事が僕のタイムラインに流れてきました。
久々に怒りを覚えるというか…そう思わせるこのイラストレーターさんが上手なんでしょうけど。
コメント欄にも『同じような体験した』とか『胸が締め付けられる』といった言葉が多くありましたが、男性の僕でも『ほんまにこんなこと言う人おるんかいな?』と思ったり。
もうね、思うところやツッコミどころが満載すぎてどこから書けばよいのかわからないくらいなんですが、つらつらと書いてみたいと思います。
最初に言っておきますが、多少言葉が汚くなってしまうかもしれませんのでご容赦を。笑
まずは夫の立場に立ってみよう
僕ね、一応男なんでね。
ここはまず夫の「つとむさん」の立場に立ってみようかと。
10年間のサラリーマン経験もあるので、もしかしたら共感できる部分があるかも。
俺は「つとむ」!
仕事はバリバリこなしながらも周囲からも頼られるスーパーサラリーマン!
年下の妻「ももこ」と子供一人を養ってるぜー。
妻は出産してから仕事を辞めて専業主婦。お気楽なもんだぜ。
家庭に支障がないくらいになら働いてくれたらいいんだよな。
女性活躍とか国も言ってるんだしさー。
それなのにさー、
なんでビールのことまで俺が気にしないといけないんだよ!そんなん冷えてて当たり前だし、帰ってきたらすぐ出てくるもんだろ。
ありえないだろ!俺が忙しく働いてる日中何してんの?昼寝?寝るしかないの?
あーこんな環境じゃ子供が可哀想だぜ…。
それなのに家のことも手伝えって?
いやいやいや、そもそもそこは妻である「ももこ」の仕事だろ?
俺、めっちゃ疲れてんのにそんなこと言い始めるなんて考えられないわ。
いや…あのさ…パート始めたっていうけど、だからって俺が手伝わないといけない理由にはならなくない?
だって…40万円って…暮らしていけないじゃん。俺の稼いだ金で飯食ってるわけじゃん。
いいなー主婦って楽そうで。俺も主夫になろうかなー。
さてさて、明日も朝早いし、ビールでも飲んでさっさと寝よーっと!
はい、こんな感じでしょうか。
気分悪くなった人もいるかもしれませんね、すみません。
共感できる部分が少しはあるかなと思いましたが…うん、僕は無理でした。
ただ一つ言えること。この「つとむさん」には悪気は無いです、おそらく。
だからタチが悪いとも言えるんですが、色々と突っ込んでいきましょうか。
家族を食べさせているという”自惚れ”と”想像力の欠如”
まず前提としてこの「つとむさん」、最初にこう言ってますね。
『で、ももこはいつになったら働くの?』
働くことを促しているわけです。
それにも関わらず『共働き』だと認めていないというのはどういうことなんでしょうね?
パートは仕事じゃない?稼ぎが少ないから?いやいや、
働けって言ったのお前だろ!
しかもですよ、まあここからは想像でしかないですが、そもそも「働かないの?」とつとむさんが言ったのは、自分の稼ぎだけだとこの先心配だなーと少なからず思っているわけですね。
ということはハッキリ言ってそんなに稼ぎが良いわけではない…。
好きの搾取ってやつらしいです。
当然ですが、稼ぎが良ければこういう言動を許していいというわけではないです。
ただ、自分が労働の対価として給料をもらっていることで家族を食べさせていると考えているのだとしたら、それは完全な自惚れです。
家族を会社だと考えてみましょう。
つとむさんは営業、ももこさんは経理や総務などを担当しています。
営業マンが利益を上げているのは全て自分の手柄だからと威張っている会社、嫌じゃないですか?
誰のおかげで仕事が出来てんだ?って思いますよね。
その利益は社員みんなで生んだものだし、営業も経理も総務もそれぞれの役割をこなした上で、お互いがおかげさまって思うのが普通じゃないですか。
その上で、同僚が困っていたらカバーしようとするのが大人でしょ。
家族になったらそれが急に出来なくなるのが不思議です。
部屋が荒れてるのは何があったのか?そこに子供がいますよね?
想像してみましょうよ。
てかね、
そもそも自分のビールくらい自分で冷やせよ!
最後に言います。
つとむ、かっこ悪いぞ…。
ぽぽ、考えた
ここで思ったんですよね、『共働き』ってなんだ?って。
家事や育児って重労働だって言うじゃないですか。
実際に経験してみて本当にそう思うわけですが、専業主婦や専業主夫のいる家庭では『共働き』ってことにはならないんですよね。
でも『共働きじゃない』ってなると片方は全く働いてないみたいじゃないですか?
因みに英語で『共働き』ってなんて言うの?ってグーグル先生に聞いてみたんですが、”Dual income”だそうです。
直訳すると『二重の所得』?そんな感じ?TOEIC300点台にはわかりませんが。
それだったらなんとなくわかる気はする。確かに労働の対価みたいなものはいただいてないし、家族に二重の所得があるわけでもないので。
結局、『共働き』という言葉があるというのは、働くということの定義が外に出て稼ぐということになっているから生まれている言葉なんだなと。
労働の対価としてお金をもらうことはもちろん大事なことです。
お金がないと生きていけないってのもわかります。
でもそう思うなら、なおさら家事や育児などの家でやっていることを評価しようよと。
繰り返しになりますが、自分が働いてお金を稼ぐことが出来ているのはどうしてなのか?ってところまで考えることはそんなに難しいことじゃないですよね?と。
主婦や主夫に感謝しろ!奉れ!なんてことは思いません。
外に出て稼ぐ人、家にいて家事育児に専念する人、両方をこなす人、どれがすごいとか偉いとかそんなことは全く無いですよね。
みんな当然のことを当然のようにやりましょうよって思うんです。
その中には人間として当然のこと、相手を敬うとか、感謝するとか、ありがとうって言うとか、そういう気持ちを持てるといいよなって思うわけです。
なんだか今日は長くなってしまいました。
ということで本日はこの辺で!