主夫のぽぽ(@carp0p0)です。
ブログのタイトル通り、僕は主夫です。
主夫というのは…みたいな説明は今日はしませんが、いわゆる専業主夫ではなく兼業主夫ということで、家のこともやりながら仕事もしています。
これまでもたまに仕事のことを書ける範囲でですが、このブログでも書いてきました。
参照:東広島市で男性の家事参画セミナーに登壇しました。 – 主夫のぽぽさん
昨年度は島根県や鳥取県でも県の委託を受けてセミナーをやらせてもらったり、岡山県の委託事業で同県内の企業を訪問するなんてことも。
これらの仕事をしているのは僕がワークライフバランスコンサルタントという肩書きがあるのも一つの理由なんですが、僕自身はいわゆるコンサルティングファームみたいなところで働いていたわけでもないですし、いわば座学と独学でこれまではやってきたわけです。
体系だったものが無く、正直に言うと、「こんなんで良いのか?」とふと考えてしまうこともあったんですが、たまたま手に取ったこの本はその悩みを軽くしてくれるものでした。
年間報酬3000万円超えが10年続くコンサルタントの対話術 by 和仁達也
著者の和仁さんは「カンブリア宮殿」にも登場されたことのある現役バリバリのコンサルタント。
ただ、正直言ってこの本のタイトルを見た時に最初に思ったのは、「ほんまかいな?」というものでした。
それでも僕が引っかかったのは「10年続く」というフレーズです。
一般の方向けのセミナーにしろ企業に訪問して社長とお話をするにしろ、単発で行うというのはある意味簡単です。
自分の持っているものを全てさらけ出し、やらせてください!とお願いすることで、「じゃあとりあえず一回やってみて」というところまでは。
でもその後を続けることが大変というのは僕自身も実感としてあります。
本書では、目指すべきコンサルタントのタイプとして「パートナー型」コンサルタントを掲げ、その「パートナー型」というのがどういうものなのか、「パートナー型」だとなぜクライアントと長く関係が続けられるのか、などがわかりやすく書かれています。
何よりも著者の和仁さんがこのように喋っていますというトーク実例が載っているのでとてもイメージしやすいです。
コンサルタントの「やること」と「あり方」
“あり方”が変わると、”発想”が変わる。
そして、発想が変わると、”思考”が変わる。
思考が変わると、”行動”が変わる。
行動が変わるから、”結果”が変わる。
サービスの対価にいくらもらうのか?これは事業をやっている人、特に始めて間もない人にとっては難しい問題です。
その点においては、自身の「あり方」にフォーカスすることが大事だと本書には書かれています。
対極とされるのは自身の「やること」にフォーカスするということ。
自分が何をするか、何が出来るかをクライアントに示し提供する、これは「やること」にフォーカスした状態です。
これだと自分がどれだけ”仕事をこなす”かで報酬を決め、働けど働けど…の状態になってしまう。
「あり方」にフォーカスするというのは、自分のミッションなどを見つめ直し、そのプロセスから相手の成果に目を向ける、その成果はどのくらいのものをクライアントにもたらすことができるのか?という発想です。
詳しくは読んでいただきたいんですが、具体的事例も本書には載っており、とてもイメージしやすくなっていました。
僕自身が特に印象に残った部分です。
ぽぽ、考えた
実際のコンサルトークや対話術はもちろんのこと、思考方法や著者自身の失敗談、新規営業時やコンサル開始時といったステージごとに考えるべきことなど、これからコンサルタントとして独立する人、現在悩みを抱えているコンサルタントは必読です。
はい、当然ですが僕にとっても必読でしたね。
対話術に関しても実例が書かれてあるのと同時に、そのトークがなぜ必要なのか?どういう意味があるのか?などをわかりやすく示してくれているので腑に落ちやすい。
本書の冒頭にこうあります。
コンサルタントの仕事は、突き詰めれば「言葉を使って人に影響を与え、成果をもたらし、報酬を得る」というシンプルな行為です。
「対話の型」という言葉が本書には出てきます。
この言葉だけ聞くと、「マニュアルに沿った定型文のようなセールストーク」とか「口先だけで相手を動かそうとする」みたいな印象を受けるかもしれませんが、そうではないということも書かれています。
僕自身はそんなに弁が立つタイプでもないし、そこを補ってくれるだけでもこの本を手にとって良かったなと。
とても良い作品に出会えました。
ということで今回はこの辺で!