主夫のぽぽ(@carp0p0)です。
今日は久々に書評なんざ書いてみようかなと。
おおたとしまささんの本です。
男性の育児という分野では超有名人ですね。
タイトルからもわかるとおり、この本ではただ単に『男性も家事育児しましょうね』なんてことはもちろん書いてないです。
だからこそいろんな人に読んでもらいたいと思いました。
帯に『頑張るよりも手放す勇気』ですからね!刺激的!(笑)
私の生活や考え方に重なる部分も沢山ありました。
一部ネタバレしてしまいますが、沢山の人に読んでほしい本なのでピックアップして自分の考えなりを書いていきたいと思います。
男性優位なのに男性が幸せでない日本
盛んに叫ばれている女性活躍。
これって社会の中で女性が活躍する場が与えられない、あるいは少なかったという背景があったからこその声だと思うんです。
実際にそうなんですが、ある調査では幸福に感じている人の割合の差で日本は世界一の格差だそうです。
男性の方が幸せを感じている割合が低いんですよ。
しかもその差が年々大きくなってきているみたいで。
確かにね、『家庭を大事にしてほしい』という声がある一方で、『やっぱり男性には経済力が無いとね…』という、そんなん両方できるかぁー!完全に無理ゲーやんけぇー!!という声も聞こえてきそうな状況ですからね。
何かを手放す勇気、大切ですね。
じゃあ仕事辞めますか?無理ですよね(笑)。
何でも『常に平等』や『白か黒か』が良いのか?
我が家は現在、完全に不平等な家庭です。
妻に稼いでもらっています。扶養に入っているので私は専業主夫です。
ですが、家事育児の全てを完全に私が担っているわけではありません。
妻に料理してもらうこともあるし、子どもの面倒も見てもらってます。
ただこれから生きていく中では平等でありたいと思っています。
以前、テレビで取材を受けた時に言ったことでもありますが、ライフステージの中で平等でありたいということです。
『常に平等』では無く、『結果的に平等』ですね。
目指すはこれかなと。
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また、『白か黒かハッキリさせる』という意味においてもグレーな部分いっぱいでいいんですね。
この本でも『シャワーの温度を調節するように』と書いてありますが、時と場合によって『白っぽいグレー』や『黒に限りなく近いグレー』という感じで度合いを調節することはすごく大切。
物事でもなんでも、ハッキリしないからダメではなくて、度合いは難しいけど調整しながらやっていく、間違えていたら修正するという具合にやっていきたいなと。
問いを問いとして抱え続ける
この言葉も本書内に書かれていたんですが、すごく大切だなと思いました。
さっきの『白か黒か』という話にも通じるかもしれませんが、いろんな問題に全て正解ってあるわけではないんですよね。
よく言う『正解ではなく最適解』ってやつです。
その最適解は状況によって変化していきます。
だからと言って、考えることを辞めると最適解からは離れていってしまう。
だから常に考え続けないといけないんだなと。
難しいし苦しいけど、試行錯誤を繰り返す。
その中では失敗して惨めな姿を晒してもいいという感じでやっていくのが大事だなと思いました。
海外のホテルでは、シャワーの温度が不安定なことがある。ちょっとの加減で熱すぎたり、冷たすぎたりしてしまう。ようやく適温に設定できたと思ったら、別の部屋でも誰かがシャワーを使い始めたのか突然水圧が変わり、また温度調節をしなければいけなくなる。その繰り返し。
仕事と家庭の両立も、そんなものではないだろうか。ぴたっと適温になることなんて無い。常に調整し続ける。でも実はそれこそが面白い。
かっこつけず、我慢せず、ああでもないこうでもないと試行錯誤を繰り返す。ちょっとダメな夫、ちょっとダメな父親として、家族から笑われるくらいでちょうどいい。
良い例えだと思ったので本文そのまま載せました。
ぽぽ、考えた
結局のところ各家庭でいろんなやり方があっていいと思うんです。
専業主夫や専業主婦、共働きなどいろいろな形があって当たり前。
少子化がどうとか、女性活躍がこうとか、社会全体で言われていることはいろいろあって、こうあるべきみたいなものを押し付けられそうになったりもしますが、社会を良くするためだけに生きているわけではないですもんね。
個々の幸せのために、結婚したり子どもを産んで育てたりしてるわけで。
もちろん結果的に社会が良くなっていくことが一番いいわけですが。
そんな中で、じゃあ一人ひとりはどうすればいいかというのは難しいけど、夫婦や家族であれば、相手の望むことを汲むということと大変さ自慢をしないことじゃないかなと思ったりします。
あ、でも口に出さないと伝わらないですからね。そこのバランスは重要。
結局何が言いたいんだって感じですが…
自分の人生にとって本当に譲れないものは何なのか、それさえわかれば自ずと道は見えてくるはずだ。そこさえしっかりグリップできたなら、後の些末なで雑多のことは、焦らずに、できる範囲で調整していけばいいのではないだろうか。
あとがきに書かれていたこの言葉で締めたいと思います。
本当に全ての人にオススメの本です。
ということで今回はこの辺で!
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