主夫のぽぽ(@carp0p0)です。
ご存知かどうかわかりませんが、僕は父親です。
自分では楽しんでパパをやっているつもりですが、そりゃ楽しいことばかりではないですよね。
こんな本を買いました。
タイトルは【「パパは大変」が「面白い! 」に変わる本】。
身近でこんな会話が繰り広げられていませんか?
なんて感じで悩むパパに勧めてあげたり、
こんな感じでオススメできる作品です。
ということで、買って一気読みしてしまいました。
『パパは大変』な状況になっている
この本の著者は安藤哲也さん。
僕も参画しているNPO法人ファザーリング・ジャパンを作った人であり、現在も代表。
いろんなことをされてるのでここで紹介することはできませんが、僕もお世話になっています。
なんだよ、身内が本出したから絶賛して買ってくれってことかよ。とは思わないでくださいね。
タイトルにもあるように、最近パパがいろんな意味で大変な状況になっています。
イクメンという言葉からもわかるように、積極的に育児をするパパが増えた一方、そうしたいけど出来ないというジレンマに陥ったり、真面目に関わろうとするあまり、無理をしてしまったり…。
もちろん、現在が過渡期だということもありますが、だからと言って大変だと思って過ごすのではなく『面白い!』と思えるように変えていくにはこうすれば良いんじゃない?っことが書かれています。
その答えにつながるキーワードは【ポスト・イクメン】。
これについては、本書に詳しく書かれています。
これ以上はネタバレになるので是非購入して読んでください!
因みにファザーリング・ジャパンはビジョンとして【笑っている父親を増やす】と10年前から言ってるんですよね。
先見の明ってやつですね。
パパが地域に参加すること
この本は世の中のいろんな状況にありパパに対して書かれているので、内容は多岐にわたっています。
家庭内のこと、職場のこと、地域のこと。
僕のことで言えば、我が子は現在7歳と5歳。
まだまだ手はかかるとは言っても、少しずつ子供も大きくなってきているので、何でもかんでもお世話しないといけないといういわゆる育児期間というのは終わりつつあります。
そもそも子離れもしないといけないですしね。
しかも現在は主夫なので会社のようないわゆる職場というものもありません。
なので特に気になったのはパパと地域の繋がりについて書かれている部分。
自治体の定期検診に足を運ぶとか、保育園や幼稚園のイベントでパパ同士の繋がりをとか、大きく頷ける内容でした。
実際にパパ同士も結構繋がりを求めてたりするんですよね。
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あ,因みに余談ですが、定期検診にパパと子供だけで行くと面白いですよ。
父親だから子供のこと何もわかっていないだろうと思われて、ほとんど何も質問されないパターン、あるいは『今日はママはどうしたの?』から入るパターンのどちらかを高確率で味わうことができますww。
因みに僕は前者でした。笑
でも周りにいるママたちはそんなあなたに対して優しい人が多いと思いますし、こういう経験は滅多に出来ないのでオススメです!
平日昼間問題と諦める力
僕が本書の中で特に面白いなぁと思ったのは、最終章の『安藤哲也×田中俊之』対談です。
田中俊之さんは武蔵大学助教で『男性学』の第一人者。
男性ならではの生きづらさなどを研究されていて、僕も一度だけお会いしたり、著書も読ませてもらっています。
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そのお二人の対談で『平日昼間問題』と『諦める力』いう言葉が出てきます。
僕自身はまさにその『平日昼間問題』を感じていたこともあったので、大きく共感できる部分でした。
そしてもう一つの『諦める力』。
『諦める』という言葉。すごくネガティブに聞こえますよね?
辞書を引くと、「諦める」とは「見込みがない、仕方がないと思って断念する」という意味だと書いてある。しかし、「諦める」には別の意味があることを、あるお寺の住職との対談で知った。「諦める」という言葉の語源は 「明らめる」だという。
仏教では 、真理や道理を明らかにしてよく見極めるという意味で使われ、むしろポジティブなイメージを持つ言葉だというのだ。
そこで、漢和辞典で「諦」の字を調べてみると、「思い切る」「断念する」という意味より先に「あきらかにする」「つまびらかにする」という意味が記されていた。それがいつからネガティブな解釈に変化したのか、僕にはわからない。しかし、「諦める」という言葉には、決して後ろ向きな意味しかないわけではないことは知っておいていいと思う。
これは為末大さんの著書、【諦める力】という作品の一文です。
要するに諦めるということをネガティブにだけ捉えののではなく、”積極的に諦める”ことも父親になったら選択するべきだと僕は思います。
出来ることはどんどんやればいいけど、なんでも出来るスーパーマンばかりではないですもんね。
因みにこの為末大さんの本、すごく良いのでオススメです。
ぽぽ、考えた
せっかく父親になったのだから楽しみましょう!
まさにこの一言に尽きるんですが、もちろん人それぞれいろんな状況があるし、その人なりの生き方があるので、それを否定することは良くないんです。
でもやっぱり『パパは大変』って思うよりも『パパって面白い!』って考えながら日々過ごす方がいいと思います。
そのためのヒントがこの本にはたくさん書かれているんじゃないかなぁと。
一気読み出来るくらいのボリュームですし、その中にいろんなエッセンスが詰まっているので、この世に生きる全てのパパにオススメです。
ということで今回はこの辺で!